2019年に入ったあたりから断捨離志向になり、家のものをばんばん捨てるようになりました。
一度しか着たことのない服とかも、一年出番がなければ一生出番はないと思い、思い切って捨てます。
キッカケは引越しを検討したこと。
今1Kの間取りの家に住んでいますが、1LDKのもっと広い家がいいなと思っていました。
けど、いくら部屋が広くなってもそれに伴って物も増えたら体感としては部屋が広くならないし、むしろ掃除が面倒になる。つまり大事なのは部屋そのものの広さではなく、物のない床面積の広さだと理解しました。
そんな感じで断捨離を始めたのですが、メリット尽くしでした。まぁ断捨離の効果については、また別の機会にお話しするとして。
その後会社を辞めて無収入状態になったため、今までなら捨てていたものをメルカリで「売る」決断をしました。気分が乗った時に家の不用品をまとめて出品しているのですが、想像をはるかに超えて、中古品需要があることに驚きました。
定価の1,500円で買った本が発売直後でもないのに1,200円くらいで売れたり。20年前に買ったゲームがそのまま定価で売れたり。思いもしないものが定価以上で売れたり。タダでもらったゴミのようなものを500円で買う人がいたり。トイレットペーパーの芯や、ワインの空き瓶を買う人もいます。
自分は今まであまり中古品は買わなくて、せいぜい本やゲームと、一時期古着を買ってたくらいです。基本的には新品がいいし、誰が使ったかわからないものは何となく嫌でした。そしてみんなそうなのだと思っていました。
だけど実際それは違くて。
メルカリだったりヤフオクだったりのサービスが普及したことで、昔よりも明らかに中古品へのアクセスが容易になったし、購入者の抵抗は下がっていると思います。新品を買うよりも中古を買って飽きたり使わなくなったら売って、また別なものを買う。そんな循環をさせていれば、所有こそできないけれど何倍もの物を一時的に所有し、利用することができます。
本来物の所有は絶対に必要なことではなく、物の利用(目的)のために所有を伴っているだけです。中古品を循環させるということは、目的に特化して余計な所有を省きコストを抑えることでもあるので、昔よりも合理的になったのかもしれません。
この流れがどんどん進むと、人はほとんどの物を中古品やレンタル、必要な時のみシェアでまかなうようになるでしょう。賃貸物件も、家具家電付きがもっと一般的になって、人が所有する物は減り、より動きやすくなるでしょう。物が無いから引越しのコストは下がり、気軽に家を住み替えることができる。そうすると賃貸物件の流動性が上がって礼金とか無くなっていくかもしれない。保証金と、ちょっと高めの月額家賃が一般的になるんじゃないかなぁと思います。マンスリーレオパレス的な物件イメージ。
こんな状態になると引越しの度に必要な、「部屋のクリーニング」や「鍵交換」が今よりもニーズが高まるんじゃ無いかなと思います。ただ、鍵交換に関しては物理的な鍵交換ではなく、ホテルのように契約期間のみ使える電子キーとか、鍵がいらない暗証番号タイプとか、スマホで管理できるスマートロックとかが一般的になるのかもしれませんね。
今まで何度も引越ししてて、新しい街の開拓好きな自分にとっては、こんな流れになることを願うばかり。
なんてことをメルカリしながら最近考えてました。